ご近所トラブルについて

◎ご相談内容で急増しているご近所トラブルについて
トラブルの原因の多くは騒音問題です。続いては、車の駐車位置や、ゴミ棄てについてなどが多く上げられています。こういったご相談に共通している事は、ご近所さんとのコミュニケーション不足です。しかし、一筋縄ではいかないのが、精神的な問題を抱えている方が、関わっているケースです。又、ご高齢の方を始め、精神疾患を患っておられる方など、様々な事柄があり、コミュニケーションを計り問題の解決へと導くことは非常に困難な作業であります。そこで、弊社がよくご提案させて頂く、プランとしてはどのような被害状況が出ているのかなどを調査・証拠収集し、法的な場にて問題を解決する事です。
その際に、ご近所トラブルに関する法的手続きは大きく分けて２種類あることを頭の片隅に入れておいてください。

■仲裁、調停
まず、仲裁です。
「仲裁」はもっとも素早く民事間の問題を解決出来る方法ですが、裁判所を通すことになりますので、費用は掛かります。

やり方としては、民事間問題を扱ってくれている弁護士に依頼するか、

民事間問題を取り扱ってくれる弁護士会の手続きの方法を直接自分で聞いて自分で行うことも出来ます。

これに対して、「調停」は近くの簡易裁判所に行き、民事事件受付係で相談することから始まります。

余りにも複雑なケースの場合は弁護士や司法書士に任せた方がいいとの事を言われますが、大抵の場合は調停申し立ての手続きを教えてくれ、自分で進めていくことが出来ます。

■訴訟
また、あまりにも激しいご近所トラブルの場合には訴訟という手段もあります。

こちらの場合は、
・どのような近所迷惑を被ったのか
・その迷惑に対してどうなったのか

等の記録も必要になります。

また、仲裁・調停とは違い、白黒はっきりさせるぞ的要素が強いのと、

裁判になりますので時間とお金が掛かります。

例え訴訟を起こしてその訴えが通ったとしても慰謝料としてもらえる金額は微々たるものがほとんどですので、

金銭的な事ではなく、どうしても納得いかない場合やそのままで終わらせたくない場合に選ぶ手段だと言えます。

◎住まいなどは簡単に引っ越す事が出来ないのが現状ですので、訴訟や裁判といった手段ではなく、最終的には、人間対人間。話し合いにて解決したいものですね。