インターネットによる情報収集での注意点
- 最新情報
探偵会社や、法律についてインターネットで調べるにあたり、様々な情報が交錯している為、逆に混乱してしまったというお話をお聞きする事も多くなったような気が致します。そういった方が弊社にご相談で来られた場合、大半が誤情報を元に先々失敗するであろうやり方をご希望されます。確かにインターネットは今や情報収集をする上で欠かせない手段の一つですが、思わぬ落とし穴も潜んでいる可能性があるという事を気にかけておいて下さい。
法律や常識も時代と共に変化していきますが、調査方法に於いても、1年前までは最先端のやり方であったとしても、今現在は全く異なるという事も多々あり、又インターネット上に残っている情報がいつの時代のものなのか、確認が取れない場合もあります。特に法律に於いては、各弁護士事務所によって戦略や、方針が様々で、色々な見解での情報文が流通しているのが実情です。
こうした中、誤情報と言う観点から象徴的だったご相談例(公表の許可を得ている事例)をあげさせて頂きます。依頼者は、とあるBARで知り合った男性に多額のお金貸したが、急に連絡が取れなくなったという事でした。情報ではその男性、以前ブログに高級外車と一緒に写った写真をアップしていたらしく、腕時計や衣服に至っても高級品を身にまとっていたという事でした。
話の流れからして、皆様もお気づきの通り詐欺のようにも思え、調査も急務を要すると判断し、調査を実施致しました。本記事の趣旨から調査経緯や結果につきましては省略させて頂きますが、なぜ、依頼者はBARで知り合った程度の男性に多額のお金貸してしまったのか、そこが問題なのです。我々が依頼者からお話を深く伺ってはっきりと確信した事は、ブログの写真の存在でした。
インターネット上に顔も公表しているし、高級外車も写っているし、信用できる。
大変、危険な考え方です。そもそもブログでは、自らの氏名、性別、住んでいる地域、職業に至まで偽る事ができ、何ら確信のない世界に近い場合もあります。又、インターネット上に於いて、大変立派な会社に見えても、実質その会社を訪問させて頂くと現実は全く違うという事も少なくはありません。
全てを疑ってかかる事をお勧めしている訳ではありませんが、それだけ曖昧な情報が流通している世界であり、メッキの如く、装う事もできる世界であるという事を再認識して頂きたいのです。皆様の生活の一部となったインターネットを『都合が良いもの』だけで、終わらせるのではなく、デメリットもきちんと把握して、より良いネット生活を送って下さい。