急増する高齢者ストーカー
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◎高齢者ストーカー急増中
現代の社会問題となっている、ストーカー犯罪に新たなケースが急増している。定年退職者など一線を退いた方によるストーカー問題である。
では、どうしてこのような事が増えてきているのか。そこには現代社会ならではの、仕組みが関係している。まず挙げられるのは、個人のライフスタイルの孤立化である。現代では、隣に誰が住んでいるのか分からない事が通常となっており、醤油の貸し借りなどの近所付き合いは皆無に等しく、人と接する機会が激減している。この事により、数少ない出会いの中で知り合った人物へ異常に執着してしまい、その感情がストーカーへと発展してしまっているのである。
高齢者の出会いとして挙げられるのがデイケアサービスや、在宅介護ヘルパーさん、ボランティア活動を通じて知り合った方などである。
◎なぜ高齢者がストーカーをしてしまうのか
・増えている加害者は男性が殆どである。又、団塊世代以上が多い。
・会社を辞め1人になると非常に狭い人間関係かつ孤独だと感じる。
・過去の実績にはプライドを持っている。
・人生を振り返るとやり残したことが『恋愛』だったという感覚。
※そういった男性が女性に心を打ち明け、断られるとプライドが傷つく。
※こらえきれなくなり激しくエスカレートする。
【ストーカー相談事例】
男性Aさん(68歳)と女性(70歳)は地域のボランティア活動で知り合う。
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男性Aさんと女性は何度か食事に出かけた事があった。
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女性が別の男性Bと親しくしているのを見る。
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男性Aは親しくしていたことに腹を立て女性の誹謗中傷を書いた手紙をばらまいた。
◆高齢者犯罪を防ぐには、まずご家族が常日頃から、ご両親や祖父母とコミュニケーションを計る事が大切です。孤独は人の心をむしばみます。暖かい心、暖かい目でご家族や、ご近所の高齢者の方と接しましょう。